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2019年8月11日 (日)

ベースロード電源市場とは

◆この7月から新市場としてスタートしたばかりのベースロード電源市場(BL市場)とは
 ↓
http://www.cnic.jp/8585(原子力資料情報室)

ベースロード電源市場とは…原発と石炭火力を中心にすえた現状の電力供給構造を維持するためのもの。

問題点① 重複する市場。長期で安定した電源の確保や,旧一電(東電や関電など旧一般電気事業者)などが保有する電源へのアクセスを確保するためだけであれば,BL市場をわざわざ設立せずとも,先渡市場に対して旧一電等の電源を切り出すだけで十分に目標は達成できる。

問題点② 進まない電源開発電源切り出し。電源開発の歴史的経緯,民営化の趣旨からしても,電発電源(電源開発が保有する電源)の切り出し(売り出すこと)がまず行われ,その後に不足分を旧一電からの供出で補い,その間に再エネ促進により供給力確保を図るのが筋。

問題点③ ベースロード電源の固定化につながる。BL市場では,電源種別を指定することはできず,ベースロード電源とされる石炭火力や一般水力,原子力,地熱等を一括して取引。ベースロード電源で供給の56%を固めてしまうことになる。

問題点④ 未稼働電源の維持費も回収。未稼働電源には,新規制基準適合性審査に合格していない原発や合格しても地元の了解が得られず稼働できていない原発も含まれる。それ以外にも古くなって稼働率の落ちた石炭火力の維持費なども含まれる

◆しかも,初回取引は低調。つまり,価格も売買量も低調で,市場として機能していないのでは(旧一電が “ベースロード電源” を手放したくない態度が強く現れているでは)。

 ↓(8/9,朝日新聞の記事)

大手電力が原発や石炭火力、大型水力でつくった電気を新電力に卸す「ベースロード市場」の初めての取引が9日、実施された。取引価格は地域で大きく差が出たほか、売買は2020年度分として予定する量の3%程度にとどまった。日本卸電力取引所の発表によると、取引価格は1キロワット時あたり、北海道=12.47円▽東日本=9.77円▽沖縄を除く西日本=8.70円。売買が成立した量は設備容量で計18.4万キロワット分だった。

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