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2017年1月 4日 (水)

タンカルとシリカの覚え書き

炭酸カルシウム(CaCO3,タンカル)

(1)方解石(カルサイト)…鉱物(炭酸塩鉱物)。組成は炭酸カルシウム(CaCO3)。比重2.7。モース硬度3。石灰岩の主成分鉱物で,鉱石として扱われる場合は石灰石,石材として扱われる場合は大理石とよばれる。

(2)霰石(あられいし,アラゴナイト)…化学組成は方解石と同じだが,異なる結晶構造をもつ。

(3)石灰石…鉱石。岩石である石灰岩,結晶質石灰岩(大理石)を,資源として扱うときの鉱石名または商品名。

(4)石灰岩…堆積岩。炭酸カルシウム(CaCO3,方解石または霰石)を50%以上含む堆積岩。炭酸カルシウムの比率が高い場合は白色を呈するが,不純物により着色し,灰色や茶色,黒色の石灰岩もある。

(5)大理石(マーブル)…結晶質石灰岩。方解石の細かな結晶が,再結晶して大きくなる。純粋なものは透明か白だが,不純物を含み色のついているものもあり,美しいものは大理石として珍重される。とくに無色透明でな自形結晶のものは氷州石(アイスランドスパー)とよばれる。透明度の高い方解石はアイスランドで多く産出される。

二酸化ケイ素(SiO2,シリカ)

(1)チャート…堆積岩の一種。主成分は二酸化ケイ素(SiO2,石英)で,この成分をもつ放散虫,海綿動物などの動物の殻や骨片(微化石)が海底に堆積してできた岩石(成因が長く不明であったため,和名がついていない)。断面をルーペでみると放散虫の殻が点状にみえるものもある。ひじょうに硬い岩石で,層状をなすことが多い。石英はモース硬度7。チャートには赤色,緑色,淡緑灰色,淡青灰色,灰色,黒色など様々な色のものがある。

(2)石英(クオーツ)と水晶…二酸化ケイ素 (SiO2) が結晶してできた鉱物。六角柱状のきれいな自形結晶をなすことが多い。中でも特に無色透明なものを水晶という。石英を成分とする砂は珪砂(けいしゃ,けいさ)とよばれ,石英を主体とした珪化物からなる鉱石は珪石という。

(3)玉髄(カルセドニー)…ひじょうに細かい石英の結晶が緻密に固まっているもの。江戸時代には火打石としても用いられた。堆積岩や,玄武岩などの火成岩内部に形成された空洞をジオード(晶洞)というが,そこにシリカを多くふくんだ熱水が入って,形成される。
・紅玉髄(カーネリアン)…全体が鮮やかな赤色のもの。オレンジ~赤茶色のものは,サードという。
・緑玉髄(クリソプレーズ)…ニッケルをふくんで緑色のもの。
・碧玉(ジャスパー)…不純物をかなりの量含んでいて不透明なもの。赤,茶,緑などの濃い色。
・血石(ブラッドストーン,血碧玉)…碧玉のうち斑点状に赤色が混じっているもの。
・瑪瑙(アゲート)…石英や蛋白石(オパール)との縞状模様のもの。縞状の玉髄の一種で,蛋白石,石英,玉髄が,ジオード中に層状に沈殿してできた,鉱物の変種。
・縞瑪瑙(オニキス)…瑪瑙のうち平行の縞模様が入ったもの。赤茶系の縞模様が入ったものは,サードオニキス(紅縞瑪瑙)ともいう。
・サンダーエッグ(雷の卵)…瑪瑙や蛋白石,碧玉が満たされた,流紋岩などのノジュール(団塊)。アメリカのオレゴン州の先住民の伝説に由来している。アメリカのオレゴン州で産出したものが有名。

(4)蛋白石(オパール)…SiO2・nH2Oで,成分中に10%ぐらいまでの水分を含む。

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