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2013年10月 7日 (月)

ハイパ地B--抜き書き(1) 詳しい解説

 電子書籍版の『高校 ハイパーテキスト 地理B』は,校正の最終段階になりました。
本格的な高校地理Bの内容ですが,参考解説では,詳しく書きこんでいる箇所もあります。
その一部の抜き書きです。 

 ■日本の国旗
 

  日本では,1999年に「国旗及び国歌に関する法律」(国旗・国歌法)が施行されて,国旗は「日章旗(日の丸)」,国歌は「君が代」と定められた。しかし,この国旗,国歌は,かつてアジアに対する侵略戦争ではたした役割を問題にしないわけにはいかない。日本軍が中国などで働いた蛮行,残虐行為,性奴隷の従軍慰安婦などについて,近隣諸国や国際社会の目は今なお厳しい。戦争責任を曖昧にしたまま,日の丸,君が代が昔どおりによみがえることは許されない。

  また,思想・良心の自由との関連では,国会審議の中で当時の小渕恵三首相(自民党)が「政府といたしましては,国旗・国歌の法制化にあたり,国旗の掲揚に関し義務づけなどを行うことは考えておりません」と答弁していた。天皇は園遊会において政府答弁にしたがって「(国旗や国歌は)強制でないほうが望ましい」と発言した(2004年)。

  それにもかかわらず,現在では,一部の自治体では教師など公務員に対して強制し,従わない場合は処罰する動きがでている。国旗・国歌法制定当時の野中広務幹事長は「“起立せなんだら処罰する”なんてやり方は権力者のおごり。教育者を処罰してまで従わせようというのは、国旗・国歌法の制定に尽力した者として残念です。」と述べている(2011年)。国旗・国歌法には罰則はないが,地方自治体によっては条例によって教職員への処罰が繰り返されている。2013年には,そうした事実があることを記載した日本史の教科書に対して,各高等学校で採用しないよう,一部の地方自治体の教育委員会が圧力をかける状況となっている。

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