NTTの光ネクストとひかり電話
現在,NTT西日本のBフレッツ・ファミリー100というIPv4タイプの光回線を使用している。
NTTから,ひかり電話などの案内が来たので,そのNTT電話勧誘者に頼んで改めてパンフレットを送ってもらった。それによると,どうやら,フレッツ 光ネクスト・ファミリー・ハイスピードタイプというIPv6タイプへの変更を促すものであった。その後,NTT電話勧誘者と何回か,やりとりをした。以下,その腹立ち日記である。
現在は屋内配線利用料210円/月のほか,ONU(回線終端装置)は強制レンタルで945円/月がかかっている。回線使用料は,4063.5円。
そして,光ネクストにかえると,回線使用料は,「光もっと割引」で3160.5円/月になるが,“ホームゲートウェイ(HGW)”というお仕着せルータみたいな機器を472.5円/月でレンタルしなければならない。さらにその“ホームゲートウェイ”を無線LANルータとして機能させるには,専用カード105円/月をレンタルしなければならない。レンタルばかりだ。
昔も,NTTは黒電話をレンタルにして毎月,税金みたいにお金を徴収していたものだが,その悪癖が抜けきらない。今も知らないまま,電話機のレンタル料を毎月,払っている人もいるのではないだろうか。
ただし,ひかり電話(NTTの現在の電話番号をそのまま使えるIP電話)を使うと,“ホームゲートウェイ”のレンタルは無料となる(無線LANカード105円/月は有料のままだが)。
こちらとしては,現在の自宅内LAN配線や現在のルータの設定はなるべくそのままにしておきたいので,“ホームゲートウェイ”(こんな名前は初耳だ)という機器がどんな機能のものか,調べてみた。いくつかの機種があるようだが,ONU,ひかり電話アダプタ,ルータ(+HUB)の三つが一体となったものもあるようだ。こんな風に一体化するのは,やめて欲しいものだ。不具合があったときの切り分けもできないし,一つ一つの機器を自分で自由にバージョンアップしていくこともできない。いったんレンタルされた機種は,そのままずっと使い続けなければならなくなる。ただし,機種によっては,ONU部を切り離せるものもある。
そこで,当方で光ネクストに変えた場合の“ホームゲートウェイ”の型番をNTT電話勧誘者に尋ねたところ,RT-400NEと言われ,それは何回か確認した。ネットでそのマニュアルを調べて見ると,具合の良いことに,図解で明白にONUが別の機器になっている。これなら,ONU---HUBとつないで,HUBにこれまでのルータと“ホームゲートウェイ”を接続して,従来のLAN構成を残したままひかり電話を使えるように,うまくいくかもしれない。こういう構成は,推奨されないが,可能と書いてあるページもあった。
そこで,最後に,NTT電話勧誘者にONUが別の機器であることを確かめた。ところが,そのマニュアルを示しても,これは,先に光ネクストを申し込み,後でひかり電話を申し込んだ人向きだということで,お客様宅に設置するのは,ONU一体型のものだという。それじゃ,RT-400NEではない機器が設置されるということだ。こんな明白に矛盾していることを言うような相手は,信用できない。
また,かりにRT-400NEがNTT電話勧誘者の言うとおりONU一体型のものだとすれば,この機種では,ONU部を切り離せない。ONU部を切り離せる“ホームゲートウェイ”には,「UNIポート」という部分があり,ここで,ONU部を切り離すようになっているが,RT-400NEの背面にはそんなポートは付いてないからだ。
自社がレンタルする機器の型番をちゃんと言えないようなNTT電話勧誘者は,とてもユーザに責任を持って勧誘しているとは言えないだろう。NTTが“ホームゲートウェイ”という,変な一体型の機器をつくってユーザに押しつけ(機器の選択ができない),レンタル販売をしている(少しずつむしり取る,買い取りの選択ができない)のは,まったく困ったものだ。
ONU部を切り離せることができれば,NTTの怪しげな“ホームゲートウェイ”なんかを使わなくても,ひかり電話も,ネクスト光も使うことができる機器は別にある。NTTは,どうしても自分のところの“ホームゲートウェイ”を使わせたいので,黙っているが,お値段はamazonで¥27997だ。ヤマハのNVR500というルータ。
http://jp.yamaha.com/products/network/routers/nvr500/?mode=model
ただし,ONU部を切り離せない一体型の“ホームゲートウェイ”では,NVR500は使えない。そんな“ホームゲートウェイ”があるのかどうか,ヤマハにも問い合わせてみると良いかもしれない。先にネクスト光だけを申し込み,後でひかり電話を申し込めば,ONU部は切り離せる機器になるのかもしれない。
しかし,NTTへの電話ではその機器名を知ることは不可能だろう。お仕着せのセット販売しか頭にないセールスマンが,言われたとおりのセールストークを繰り返すばかりだ。そんなことは分かっているが,こちらはどうなんだと,問い詰めていくと,分かりませんとしか,答えなくなる。先方は早くこんな面倒なお客を切り離して,セールスノルマの達成しか,頭になくなるからだ。急に居丈高になって,話を打ち切ってしまうというわけだ。
そして,NTTの光ネクストのIPv6って,NTTの網の中だけのものらしい。どうしてこんな形になっているのか,ひかり電話も“ホームゲートウェイ”も,もはや僕には何も分かりません。
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