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2011年4月 2日 (土)

京都市醍醐地域のナラ枯れ

 ナラ枯れとは,カシナガ(カシノナガキクイムシ)が媒介するナラ菌により,ミズナラ,コナラ,カシワ,クヌギ,アベマキなど(ドングリができる種類の木々)が集団的に枯れてしまうこと。
【参考】林野庁/ナラ枯れ被害

 ナラ枯れは,1980年代後半以降,本州日本海側で拡大,その後,各地に蔓延して問題になっている。しかし,その原因ははっきりとは分かっていない。里山の管理がされなくなって,老木が増えていることをあげる人もいる。

 なお,日本に生息しているチョウ類の10%以上の種は,ナラ枯れの被害を受けている木々の葉を食用にしているので,チョウ類の生存にとって,重大問題とされる。生態系は,一部が壊れてしまうと,次々に飛び火していくから,影響はどこに広がるのか,人知の及ばないところがある。
(熊や猿のエサになっているドングリが減ると,……?)

 京都市は今年は大文字山を「特区」にして集中して駆除すると言っているが,今さら「おそい」という声がある。また,京都の昔からの市街を取り囲む東山(ひがしやま),北山(きたやま),西山(にしやま)のナラ枯れには,景観の悪化という観点からの関心が強くても,それ以外の,醍醐地域などの状況には関心が低いとも言われる。しかし,住宅地に近いところでは,枯死木が建物に倒れたり,傾斜地の山崩れなどが心配されている。

 醍醐地域(醍醐と日野の境界あたり)では,北山の自然と文化をまもる会,勤労者山岳連盟自然保護委員会,いいまちねっと東山,醍醐の自然を守る会,やましな山の会が主催し,地元の一部町内会の人などが参加し,定期的にナラ枯れ防止の活動をしている。3/26(土)の午前,誘われて初めて参加してきた。参加者は十数人。

【参考Blog】 京都・環境ウォッチ

 カシナガが幹にくい込んでいる木の根元には,多量の白~黄色の粉が積もっているので,すぐそれと分かる。これは木屑と糞の混合物で,さらに仲間を誘引するという。

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 直径1ミリくらいのカシナガの穴に,爪楊枝を打ち込んでいく。2時間で3本くらいしか処置できなかった。カシナガの被害を放置すると,3~4倍の木が枯れる。手当をすると,「被害をうけたけれど生きている」生被害木になる。生被害木を増やしていくのが対策方法とのこと。枯らす原因になるナラ菌の感染をさせながら生きていくように持っていく。
(実際に打ち込んだ爪楊枝は,何かの廃物利用で白いプラスチック製。木の爪楊枝だと食べられてしまうという説もある。幹にビニールを巻きつけて処置している木もある。)

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 イノシシが掘り起こした穴(タケノコが目的か),樹皮を食べられてしまった木々(鹿か)など,野生の世界だ。ときおり雪がちらつく曇り空の天気で,陽が当たらないところで打ち込みをしていると冷えてくる。寒かった~。

(下の写真は,途中で見つけた“マムシグサ”。毒草です。実物は初めて見ました。)

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