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2009年11月25日 (水)

労働相談実務研修会

 昨晩,労連の「第二回 労働相談実務研修会」に参加してきました。東京です。交通費は,ユニオン京都の特別会計から出しています。ユニオン本部は,かなり金欠みたいです (^ ^;;

 その実務研修会の内容は,なかなか噛み応えのあるものでした。講義も,宿題あり,テスト問題あり,実例研究ありで,短い時間を有効に多彩に使って,飽きさせない(居眠りさせない)工夫がありました。

 これまでユニオンが着々と組合員をふやしている裏では,労働相談室の方が,これまでの労働運動ではあまり位置づけられていなかった“個別労働トラブル”に関する経験と知識を活かして,大きな役割を果たしていることを改めて実感してきました。会の後で,相談の4割の方が,組合加入に結びついているという話も聞きました。

 今後,この種の労働相談の経験と知識を組織内に広めていくこと(多くの組合員が相談員の役割を果たしていけるようになること)は,ユニオン=出版労連の仲間を増やしていくのに,必須の課題になっていると確信しました。

 従来,組織部の方が貼り付いて単組を組織化していったのとは,またちょっと違って,個別の労働者に寄り添いながら,多種多様な個別の課題を一つ一つ解決して行くには,それなりの経験と知識のほか,心構えのようなものが必要だということを,とくに感じました。

 個別労働トラブルの中では,知識のない労働者が力のある経営者を相手に四苦八苦して,おうおうにして,間違った対応をしてしまいがちであり,そうしてトラブルをますます深刻化させてしまうような,残念ながら,“未熟”な行動が多々あるようです(かつての僕の経験でもそんな感じが)(やっぱり一人の労働者はひじょうに弱い立場にあることを再確認させられます)。

 そういう弱い立場の労働者の側の問題点を指摘することは,経験のある組合員の目から見るとひじょうに簡単ですが,それだけでは,トラブルを解決し,彼らを労働組合に迎え入れていくことにはなりにくいと思いました。私たちのように企業別組合の中で先輩に教えてもらって,経営者との喧嘩のし方を体得してきた経験が,相談者にはまるで存在していなかったことをこちらが理解し納得して相手に対応しないといけないわけです。

 そういった意味で,個別労働トラブルには,こちら側の相談経験を整理し,問題点をつかみ,それらを学習すること,組合内に広めていくことなどが重要になっていると思いました。

 今,関西では個人加盟ユニオンの運動10周年(ユニオン10)のシンポジウムが企画されています。12月19日です。主題の「なかまを増やす」の項目の中で,シンポジウムのメンバーとして,外部(京都,大阪)から呼ぶ二人の方はいいのですが,内部の報告としては,「企業別組合からユニオンへの移行の問題」よりも,今回の研修会のように,「個別労働トラブルと労働相談員の役割」という話のほうが良いのではないかと思いました。

 3人で,20分×3=60分という時間しかありません。結局,たそがれた企業別組合をどうするかということよりも,個別労働トラブルに対応しながらプロパーの仲間を増やすことの方が,将来の出版労連=ユニオンの姿に合致していく (ここは僕の確信でもあります) のですから。

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コメント

ご苦労さまでした。それでは私も感想を一言。中身が濃かったですね。単組経験しかない私にとって、実例は本当に難しい例で大変勉強になりました。相談例をグループで討議して解決策を探るのがとくによかったです。次回も楽しみです。

投稿: softhat | 2009年11月25日 (水) 00時37分

 「個別労働トラブル」とか「労働相談」という言葉は,つい最近,聞くようになったものです。労働相談センターや,個人加盟ユニオンの運動の中で取り扱うようになったものみたいで,企業別組合の扱う問題ではないようです。企業別組合の場合は「集団的労使関係」になるはずですから。僕自身,これまでの企業別労働組合活動の中では聞いたことがありません。そういう意味で,これからのユニオンの運動を展望する上で,キーワードの一つになるかなと思います。

 この「個別労働トラブル」にどう対処していくのか。ここに個人加盟ユニオンの仲間を増やしていくポイントの一つがあるように思われます。僕自身,これまでほとんど経験がない分野ですから,ユニオン10 (関西における個人加盟ユニオン運動10周年記念のシンポジウム) でもそうった点を明らかにできると,今後の関西におけるユニオンの運動にとって役に立つと思います。今,関西中執にもそういった点で検討してもらうようにお願いしています。

投稿: めいせい | 2009年11月25日 (水) 22時49分

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