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2008年3月19日 (水)

三つの春闘決起集会と自分の春闘

■三つの春闘決起集会が続いた。

(1)14日…京都印刷出版ネットの決起集会。
 参加は,全印総連京都地連,出版労連京都地協。来賓は,京都総評。ここでは,ユニオン京都も僕に発言の機会があり,中央図書と文英堂の春闘回答,そして,加藤さんの争議,京都オルグの報告をした。加盟組合・支部それぞれの報告は,ほぼ各職場の要求と回答,今後の予定に終始した。

(2)18日…京都MIC春闘決起集会。
 参加は,新聞(京都新聞労組),放送(KBS近畿放送労組),音楽家ユニオン(京滋音楽協会),東映京都撮影所労組,それに印刷と出版。来賓は,自由法曹団(京都)。ここでは,出版の代表として,京都地協の三木議長が報告をした。春闘の内容よりも,平和と憲法(労連のバッグの宣伝),烏賀陽さんのオリコン訴訟など,広く報告。
 何せ,プロのアナウンサーが司会なので,話し方も素人ではないし,男声ながら良く通り,声が素晴らしい。音楽家ユニオンのビオラとギターの二重奏も,四曲ほどあり,良かった。
 が,あとの報告によると,そのビオラ奏者の女性は,同志社女子中高部の音楽の課外授業を17年間,担当してきたのに,突如,解雇になり,裁判で闘ってきたとのこと。すみません,知りませんでした。
 音楽家ユニオンも東映労組も,昔からワーキングプアが多くて,時代がやっと自分たちに追いついてきたと発言されていたのが,とくに印象的。

(3)19日…京都総評「08春闘勝利 貧困と格差をなくす京都労働者決起集会」。
 たくさんの単産,単組で,参加250人との報告。京都社会保障推進協議会…後期高齢者医療制度の問題点,京都農民連…自給率の向上と米作は時給わずか256円,と連帯の挨拶。全労連の副議長が,「貧困をなくせ!派遣法の抜本改正と生活できる最低賃金を」の特別報告,話が上手で分かりやすかった。その後,七つの単産,単組などが報告,国労とNTTの争議支援の訴えなどがあった。このレベルの集会になると,印刷も出版も出番なし。

  生活保護水準と最低賃金に関するパンフ(京都総評作成→そのWebにアップ)の紹介もあったが,財界の意図をうけた政府が最低賃金を低く抑えようとする意図(計算のからくり)をみごとに暴いている。

■職場だけの春闘でよいのか。

 私たち労働組合の春闘は,職場だけの運動(団交)にとどまるのではなく,社会的な運動になっていくことが求められていると思う。問題意識は,前にもアンケートに書いたが,こういうことだ。

 私たちが各職場で獲得した賃上げや一時金が,ワーキングプアとよばれる下層労働者の賃上げに影響を及ぼすようにするには,どうしたらよいのか。

 各職場において,労連の指標を大事にし,要求にこだわり,経営の財務状況をつかんだ上で,経営に対して組合の主張を展開する,そして,若手をはじめ全組合員の結集をはかりつつ強力な戦術を行使して要求獲得のための’08春闘を闘う,それだけで,現代社会で深刻化する格差,貧困の問題を解決できるのか。

■一人一人の春闘をつかむ。

 「職場だけの春闘でよいのか」という観点から,三つの春闘決起集会のうち,僕が一つだけ出席するとすれば,迷わず京都総評の集会である。

 「職場だけの春闘でよいのか」という観点から,他の組合員に順に出席を勧めるとすれば,第一が京都総評の集,第二が京都MICの集会,そして第三が印刷出版ネットの集会となる。

 ところが,実際には,印刷出版ネットの集会は知った顔が多く参加しているが,京都MICの集会には知った顔が減り,京都総評の集会になると,出版の人数はぐっと減ってしまう。まったく逆さまだ。これでは,いくら「企業内最賃要求」を経営者に出しても,その意義が「全国一律最賃」の闘いには結びついていかないだろう。企業内の要求を企業内で交渉するだけに終わり,職場だけの春闘に終わってしまう。それでもまだ要求を提出するだけましで,やがて,企業内では切実な要求ではないとして,提出すらしなくなってしまう。そうすると,企業内の春闘は社会との接点を失ってしまう。

 個人加盟ユニオンでは,要求を出している職場の組合員はくに(そうでない職場の組合員でも),一人一人の組合員が,「自分の春闘」とは何なのか,つかんでいく必要があるように思われる。春闘要求に対する会社からの回答をめぐっての職場での団交は,文英堂ではまだ開かれていないが,僕自身の春闘は,三つの春闘決起集会に参加して,すでにかなり前進した。
 

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