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2007年12月17日 (月)

机上の空論で30数年

 新卒で文英堂に就職してから,ずっと社会科で学習参考書の編集です。ほとんどが地理です。歴史分野や公民分野は,あまりしていません。大学の卒論では,中国の清朝の時代にあった「嘉慶(かけい)白蓮教徒の乱」をテーマにしたことは覚えていても,中味はすっかり忘れ去っています。
 小中高と,地理的な分野を担当しています。
・小学校…小学5年の,産業と日本の地理。
・中学校…地理。
・高 校…地理が中心。ときに現代社会。まれに世界史。

 以前,高校の数学教科書の採用営業に,福井,石川,富山県や滋賀県を回ったことがあります。数学の教科書に参入した最初の2~3年だったと思います。5~6月に出張に出て,確か,1校だけ,200冊くらい採用があったかな,忘れました。数年前に,古語辞典を発行したときも,広島県を回りました。このときは,何か成果があったかしら,覚えておりません。
 何せ,つたない営業でしたので,本職の営業部の方には迷惑をかけたのではないかと思っています。もっとも,高校の数学教科書も古語辞典も,今や会社のお荷物になっていますが,僕の責任はないと確信しています。

 上記以外は,座ってお仕事です。一日中,あまり動きませんので,体重管理が課題です。すぐにメタボリアンになりかけて,連れ合いにしかられています。今も境界線上です。

 原稿整理は,得意です。とくに原稿をデジタルでもらえるようになってからは,整理がとても楽にうまくできるようになりました。パソコンを使っていない著者を説得したりしまして,メールで原稿を送ってもらえるようになるなど,成果もありました。ただし,自分でDTPのようなことはしません。それは,全部,印刷所に任せることになっていますので,データで入稿するときも,印刷所に渡すのは,テキストです。手書きの原稿をもらったときは,昔ながらの切り貼り整理になりますので,そういう著者はできるだけ避けたいと思っています。
 学習参考書は,著者の原稿を整理してつくる場合もありますが,社内原稿でいくこともあります。社内ということは,編集部で書いてしまうわけです。ですが,原稿料はもらえませんし,印税もだめです。最近は学校の先生が忙しくなっていて,とくに小学校の場合は,書き手がへっていますので,社内原稿もめずらしくありません。ネッツの人に頼んだりもします。高校でも,予備校の先生を著者にすることがふえてきました。学校の先生が書く学習参考書は,ずいぶん減っていると思います。

 図版やイラストは,ほぼMACです。地図の図版はデジタルになってからは,すばらしく仕事がかわり,校正が格段に楽になりました。データをメールでやりとりできるようになってからは,スピードも格段にアップしました。

 ただし,そうして生産性は格段に向上したと思うのですが,その向上分の成果はどこに消えてしまったのかなと思います。会社はほとんど還元してくれないと判断しています。ですので,できるだけ自分に還元しています。僕は,入社以来,一度も有給休暇を捨てたことがありません。(ただし,その休暇は,なるべく組合活動には使わないようにしてきました(^ ^;;

 校正は,苦手です。自分が担当すると,原稿整理から初校,再校と,同じ本を何回も読むわけで退屈ですし,すぐに眠くなってしまうからです。校正オチが見つかるたびに,冷や汗です。最近は,読者が直接,電話で指摘してくることがふえています。

 地理の編集で30数年経ちましたが,日本国内で,一度も入ったことのない県がたくさんあります。沖縄県,鹿児島県,宮崎県,長崎県,山梨県,千葉県,群馬県,岩手県,福島県,北海道の10道県です。神奈川県,新潟県,山形県,秋田県の4県は,新幹線など鉄道で通過しただけです。学生のときに日本海側経由で青森県に行きまして,それが,たぶんもっとも遠い旅行です。海外にも行ったことがありません。これも自慢です。

 これからも,こうした記録を保持し続けたいと思っています。60~64歳にもらえる年金が月11万円ほどですから,たぶん,保持は可能だとと思っています (^o^)。したがいまして,日本地理も世界地理も,ほとんど机上の空論 \(^O^)/というわけです。

(2007年12月16日…カウントダウンプログラムによれば,あと674日で定年退職ですから,やくざな仕事もお終いです。)

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職場事情」カテゴリの記事

コメント

meiseiさんの知らない一面がわかりました。
私は仕事でなく、白蓮教に親近感をもちます(「歴史学徒」のしっぽをひきずっているからでしょう)。18世紀末の反乱=反体制運動ですが、ここにmeiseiさんの原点がある???

投稿: ピクシー | 2007年12月17日 (月) 15時55分

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