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2007年3月19日 (月)

知恵を絞って頑張って

「職場を基礎にしない運動」読んでいただきまして,
ありがとうございました。

>「~しない」という表現が,これまでの組合運動の基礎を
> 否定しているような印象を与えるため,誤解や反発を
> 招いている感じはあります

というのが,現実みたいですが。
(何とか好意的に理解しようとしているある中執の意見)。

 もう少し加筆,訂正したほうがいい思ったところがありました。

組合加入のプラス動機(積極動機とも言える)…
この会社には組合がないとダメだ。
いじめられている人を助けたい。
組合加入のマイナス動機(消極動機とも言える)…
あの人に勧められたら断れない。
あの人に付いていけば大丈夫そう。
みなに遅れたくない。

 そして,組合に加入するときは,プラス動機,マイナス動機の両方があって,加入しないという選択との間を揺れながら,最後に決断するという形が思い浮かびます(もちろん僕の想像です)。

> 「自分たちをどう守ってくれるのか、その保障が見えない」

 マイナス動機のほうが強い人は,公然化した場合,会社との関係で自分の立場(人生)がどうなるか,心配でたまらないという気持がひしひしと伝わってくる本音の発言と思われますね。

 組合に「してもらう」こと(この場合は,保障してもらうこと)を期待しているうちは,いつまでもこうした発言をくり返し,的確な答えがないと,心配が昂じて,組合加入という自分の選択が間違ったのではないかと自省するようになりやすいと思います。

 そこで,僕ならば「他の人を守ることによって,自分も守られることになる」と言いたいですね。「他の組合員,非組合員をより多く,より強く守ってあげればあげるほど,実は,自分も守ってもらえることになるんです。」

> そこ(ユニオン)に彼らがどう関わるのかが見えてこない現実

 貴女に彼らのそういう現実が見えるのは,すでに貴女が「してあげる」組合員になっているからです。加入時にはマイナス動機が強かったとしても,それをそのまま持ち続けている組合員と,加入して活動しているうちに,プラス動機を大きくする組合員とがいます。後者が,われわれの目標ですね。

 組合に入ったばかりの組合員が,「してもらう」ことを期待するのは,月に何千円もの組合費を払うことと相まって,ある意味,当然の流れだと思います。お金を払って,その上,何もしてもらえなくて,何かすることだけを求められるというようなことは,普通の感覚では理解しにくいでしょう。ここが,労働組合のもつ共益性(構成員の利益をはかる性質)と公益性(無償の奉仕を旨とする性質)の混合した特別な性質だと思います。労働組合は,共益生と公益性の狭間にあるというわけです。

> 「お客さんになっている」

 その通りだと思います。
 新入組合員はお客さんだと思って,もてなしてあげるといいと思います。そして,もてなしながら,今まで見てこなかった現実を見てもらうことが大切ではないでしょうか。その中で,いろいろな人(とくに争議団の人)に会えってもらうといいと思います(この点で組合員の多い東京は,ひじょうに有利です)。

> 新入組合員に組合経験をさせる

 いい考えだと思います。
 関西ユニオンの時代,リストラで駆け込んできた金芳堂の組合員が,問題が解決するや全員がいなくなりました。今のユニオンになって,ポピーの組合員が駆け込んできましたが,今は,組合活動は,決して強制しないこと,動員しないこと,断ることができること(断れない雰囲気はダメ),いつでも自分の都合(仕事の都合)で欠席してよいこと,欠席の理由は問わないこと(こちらからは決して聞かないこと),活動の不安を和らげる援助(だれかと一緒にしてあげるとか),などを,大事にしています。
 労働運動は,自発性,自主性がもっとも大事であって,人からあれこれ指図されることは,仕事(業務)だけで十分ですよね。

 先日,「動員」というのは軍隊を動かす言葉だと聞きました。「動員型」と「参加型」ということを比較すれば,すぐにぴんと来ますよね。

 労働組合が軍隊と同じでいいわけがないと。「参加型」というのは,自主性に基づいた方式です。これは理想ですが,こうすると,集会などに何人来るのか,事前に分からないなどの主催者側の不便があって,そこにまた「会場をいっぱいにするのも運動」という古いドグマがあって,実際には,参加型はなかなか許されません。でも,僕の理想です。

 人数なんか,何人でもいいじゃないか。人数が多ければ成功,少なければ失敗ということはないと思っています。問題はすべて中味であって,参加人数ではないはずです。少人数でもしょげない,というのは,少数組合で過ごしてきた職場人生の「成果」かもしれません。

> まずは可能性を信じることでしょうか。

 その通りだと思います。
「人は必ず変わる」,これを信念にしたいですね。
知恵を絞って頑張ってください。

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